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嬌声に変わる ※
なにか、暖かい…。息?舐めてる?
「…やめて、そんなとこなめるなんて…」
「大丈夫、雅ちゃんのところなら」
いきなり、なにかへんな感じなものを入れられた。
「なに?」
「大丈夫。これで痛くないから」
そのまま背中にキスをされる。今度は、そっと指を入れられる。
衝撃はさきほどより少ない。
でも、違和感が……。
指が、自分の中をかきまわしているなんて……。時々つんとくる痛みがくる。
だけど、いきなり、痛みとは違う、なにか違う感覚が走った。
「…ぁん…」
声が思わず出る。
何?何なのこれ?
その変化を、木戸は逃していなかった。
「かわいい声。ここが気持ちいいの?」
「ちが…」
何度も同じ所を責められる。
「…ぁいや…そこ、触ると、、」
目の前のシーツを思わず掴む。
「触るとどうなの?」
「おかしくなりそう……」
「なってよ?」
「やめて……」
「やめないよ、もっとみせて」
今度は、何か違うものが自分の中に入ってきたのが分かった。
これは、木戸の?
「……いや」
思ったよりかはスムーズに入って来る。でも、指とは比べ物にならない質感。
「はぁ…」
思わず声を出す。
「雅ちゃんの顔が見たいな」
仰向けにさせられると。足を高く上げさせられてもう一度深く入って来た。
「そっと、動くからね……」
やめて、動かすと…ほんとに…。
「雅ちゃんの中は気持ちいいよ……」
「木戸さん」
「翔平だから・・・」
「…翔平……」
思わず、彼の背中を思いきり掴んで跡を付ける。
波がくる。
波が身体と心を捉える。
それは、何度も。
……そして、波に飲み込まれる。
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