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お仕置きって…
……
…
気が付いたのは、薄ぼんやりとした明かりが照らしている部屋の中で、ここは、六本木のマンションの部屋だ。
あれ?俺、何時のまにか寝ちゃったんだ?
暫くぼんやり天井を見つめていた。部屋の明かりはベッド傍に置かれている小さいテーブルの上の照明のみ。
違う。最近、ベッドの傍には机が置いてある。そこからだ。
翔平は帰ってからも仕事をしている。いつもはリビング脇にあった机で作業してたんだけど。最近、翔平は忙しいし、遅く帰ってくると、俺はいつも寝てるから。
翔平が少しでも傍に居たいって机を持ってきちゃったんだよな……。
……俺が目を覚ますといつも机の上で仕事をしていて、その時の顔は、いつもの翔平じゃなくって何か違う。きちんと「社長」の翔平の顔になっているみたいで、俺はそっとそういう翔平の顔を見るのが好きなんだよ……。
俺は机の方を向いた。
……翔平が居た……
いつものように仕事してる。
いつものように・・・?
・・・あ・・・・?
――…俺!!……
・・・思い出した。
「翔平っ」
俺は思わず翔平を呼んだ。
「雅ちゃん起きた?」
翔平がにっこり笑って来た。
「翔平、俺、寝ちゃったの?翔平が運んでくれた・・の?倉沢先生・・のとこから??ってか倉沢先生・・・は?」
アレから俺寝ちゃった?気を失っちゃった?
「倉沢とは、話はついたよ」
翔平がにまっと笑った。
……えっ??何??この笑い。
「・・・それより、ねえ?」
と、翔平がアタリマエのように俺の上に乗ってきた。
「ちょっと。翔平っ!」
「お仕置きするっていったでしょ?」
「だって」
身を捩って避けると、ギュッと後ろから抱きしめられた。
「だめ。逃げちゃ」
そのまま、抱きしめられたまま首筋にキスをしてきた。
「翔平っ」
そのまま掌とそして指先が肌に触れてきた。
「ね?」
「ねっじゃない」
「かわいい。雅ちゃん」
キスはそのまま首筋から耳朶にも行く。
「……い、ゃ…」
声が掠れてくるのが分かる。
「イヤじゃ無いでしょ?雅ちゃんの、イヤはイイの事だし」
クスリと笑われて、下肢にも手が伸びて下着の上から触られる。
「…そんな事……馬鹿、翔平っ…お仕置きとか言ってるけど、そうじゃなくても、するくせに」
「もちろんだよ。だって、雅ちゃんかわいいし」
…こんの、エロオヤジ
「……だって、今日は、色々あったから、疲れてるし。やだ」
そんな事を全く聞いてない・・・。翔平は一気に服を脱がしにかかって来る。
「やめっ」
「嫌なわけ?」
すでに、殆ど服を剥かれていた俺は、翔平に、上に乗られたまま動けない状態だった。
「ふーん。お仕置きらしくなんかする?」
「何かって?」
「道具使うとか、縛るとか」
って、え……えええっっ
「イヤだからっっっ!!」
っつか、なんか違う気がする。ってかその前に、何で俺が倉沢に襲われてかっていえば……。
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