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なにこの展開?

. ・・・で、残されたのが・・・・俺と翔平と・・・倉沢。の今の状態。 「えと、なんで、翔平は、倉沢先生を連れて来たの?」 俺はなんとなくその場の気まずさをなくすために必死で話した。 「そうそう、雅ちゃん。倉沢はさー。俺の会社に正式にはいる事になったんだよ?それを知らせたかったんだ。それと、けじめもね。つけておかないと」 って事は、倉沢は須藤さんのお眼鏡にかなったって事か……。 「講師の仕事が終わってからとなるけれどもね。契約は前期のみのパソコンの技術系の資格を取る為の講義だったから。資格試験が終わったら、引き続きの後期の契約はしないで、木戸の会社に行くことにしたよ」 すると、倉沢は突然、俺の手をそっと握って両手で包み込むようにして言った。 「鮎川くんすまなかった…その…」 「・・・あの・・・」 なんとなく顔見れないし。この倉沢に色々触られてとか、それからとか、あれやこれや思い出すとうひゃーって感じになって、ってか、思い出したくない。 もう無かった事にしたい。 「雅ちゃん、コイツ殴れ」 翔平はいきなり言った。 「……もういいよ」 ってか原因は誤解があったとはいえ翔平なんだから。でもなんだか、ちょっと、すこーし何かひかっかる。翔平はすっきりにっこりしてたけど。 なんだろうこの違和感? ま、いいか? 「鮎川くん。許してくれるんですね?……よかった」 と言って倉沢は軽く微笑んで言った。 「木戸。本当に会社に呼んでくれて嬉しいよ」 「本当はもっと早くに呼びたかった。だから、俺も嬉しい」 気まずさが消えて少しほっとした。 「……では、安心したので、俺はそろそろ帰りますね」 すると翔平が 「あ、ちょっと待って、今渡したい書類があるから」 と、言って書斎部屋へ行った。 俺と、倉沢のみ、リビングに残った。その時、倉沢が俺の顔をじっと見ながら、再び俺の手をそっと握りながら耳元で小さく囁いた。 "………私は、鮎川くんが好きなんですよ?……" 「……??え??」 ……今、なんと? 思わず聞き返すように倉沢の顔を見返す。だけど、翔平がリビングに戻って来て、聞き返すことは出来なかった。 ……ってか、好きとか言われた? ええええええ??なに突然のこの展開。まて、それは、ああいう『好き』じゃなくって、 カレーが好きとか猫が好きとかっていう『好き』だよな。な? そうだよね? ってかそうであってくれ。 .

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