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鷹取光輝01

 死にたくなる。自分なら、絶対。こんな醜態さらしてとても生きてなんかいられない。可哀想だと思う。でも、そう思うのと、受け入れられるかどうかとは、別だ。  駄目だ、と、分かっているのに覗き見る好奇心を抑えられない、昔話の登場人物のようなことをしている。違う、興味があるわけじゃない。自分がどれだけ不快に思っているか……不快に思っている人間がここにいる、ということを、知らしめてやりたくて、こうしている。  ドアをあけて、中に入る。  早坂の目が見ひらかれる。それでも手の動きは止まらなかった。 「坊ちゃん……坊ちゃん……」  そう呟きながら、でも光輝のことを見ているようには思えなかった。 「淫乱」  思わずそう吐き捨てていた。その言葉も彼には届いていないようだった。突っ立って彼を見下ろしている光輝の方がひどく場違いなような、間違ったことをしているような。  上気した頬、だらしなくひらいた唇……ふうん、発情したオメガってのはこんな風になるのか。  あのあと薬を飲んだのかどうか知らない。予備を持っていたのかもしれない。でもこの様子じゃ、抑えられなかったんだろう。 「見ないで……ください……」 「今さら笑わせんなよ」  身体を起こしかけたところを、また突き倒す。 「あんあんうっせーんだよ。気になって寝られないだろーが。イくならとっととイけよ」  ペニスを上から踏んづける。 「ひっ」  初めの一瞬は腰を引いていたが、でもすぐに足裏にこすりつけるようにくねらせ始める。  プライドってものがないのか。子どもくらいの年齢の奴にこんなことされて。ちょっと力を入れてやっただけで嬉しそうな声を上げて。  先端を集中して扱き上げると、呆気なく精液を吐き出した。びくびくと跳ねたあと、ぐったりと力を失う身体。しかしおさまったかに見えたのは一瞬だけで、肌はますます赤く、熱くなっていってるようだった。  早坂の出した液でよごれた足裏を、腹にすりつけてやる。それだけであらたな刺激を期待してか、嬉しそうな声を漏らす。その声にあやうく煽られそうになってしまう。  呆れるくらい、発情するために作られた身体……

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