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鷹取晃人02

 ぐったりと力が抜けていく。そのまま修哉がどこかへ連れ去られていってしまうような感じがして、たまらずぎゅっと抱きしめた。 「晃人……」 「ん」 「ごめん……」 「何で」 「怖かったんだ……」  発するたび、どんどん消え入りそうになっていく言葉。 「俺、怖かったんだ。晃人に嫌われたらどうしよう……軽蔑、されたらどうしようって、怖くて、怖くて……だから、言えなくて……」 「いいよ、そんなのもう、気にしなくて」 「晃人を失いたくて……俺はずるくて、きたなくて……」  たぶん、ぎゅっと抱きつきたかったんだろうと思う。でも修哉の手は晃人の背中まで回ることなく、脇腹あたりを撫でて、ぱたりと落ちた。その意思を汲み取るように、抱きしめ返す。 「言わなくていい」  きつく、抱きしめ返した。

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