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再び・鷹取光輝02

「あっ、あっ……つっ……そ、こ……やば……や、ば……いっ……」  身体をつなげると頭の中もつながってしまうのか。やばい、しか、言葉が出てこなくなった。 「ここ? 気持ちいい? なあ、気持ちいい……?」 「うん……」 「なあ、ここ? ここでいい?」 「うん、いいから。いいから。は、やく、出せよ……って、あっ……馬鹿っ、何やってんだよ、そ、んな余計なことしなく、て、いいって……!」  揺さぶられるままになっていたペニスに、手を伸ばしてきやがった。 「だって、鷹取も……出してほしい。鷹取も出すとこ見たい……」 「な、に、言って……」 「なあ、一緒に出そう?」 「はあっ? 何言ってんだよっ?」  とてもいいことを思いついた、という風に、満面の笑顔だ。 「俺、鷹取の中に出すから、だから鷹取は俺の手の中に出して。な?」 「や……やだ、あっ……そんなことしなくていいっ……だめっ、そんなんされたらもう保たないから……っ」  首を振って快感を散らそうとした。でも、受け入れているのは春陽のもの……ふれられているのは春陽の手……そう意識すると、散らしても散らしても快感を散らしきれなくなってしまう。分かる。これにとうとう耐えきれなくなったとき、絶頂が来る。 「あ……あ……だめっ……」  制止しようとした手はしかし、やんわりとふりほどかれてしまう。抗おうと思えば十分できた強さのはずなのに、春陽に届く寸前で、面白いように、くにゃりと力を失ってしまう。 「すご……鷹取のも、硬くて……めっちゃやらしい」 「だからそういうの言うな、って……」 「粘っこいの出てきた……イきそ?」 「ふっ……う……へ、んになる……っ、そ、れ以上こ、すったら……う、あっ、あ……」  絶妙なタイミングで突き上げられて、「ふうっ」と情けない声が漏れた。バランスが取れなくて、春陽にしがみつく格好になってしまう。主導権、を、その瞬間握られたのが分かった。「うっ、あっ、は、げし……っ、もう、無理っ、無理無理無理っ」  腰の動きも手の動きも容赦がなかった。けれど耳をくすぐる囁きは、甘えん坊の子どものそれだった。「鷹取、出る? もう出ちゃう? いいよ、出して。な、一緒に出そう?」 「う……あっ……イ……くっ……イ、ぐ、イぐ……ぅ、うううーっ」  竿をぎゅっと握られたからか、亀頭をこすられたからか、ナカのいいところを突かれたからか、吐息が耳をくすぐったからか……何がきっかけになったのか分からなかった。「うう、うう」と呻きながら春陽の首元に顔をうずめた。声を押し殺したいあまり、歯を立ててしまっていた。春陽の首筋に点々と、赤い歯形。……って、これじゃあアルファとオメガ、逆じゃん……  イった瞬間、きゅう、と穴が収縮して、それでまた春陽もイったのが分かった。どくどくと注がれていく。熱い。アルファの精液。これが欲しかった。これが……欲しかった……? 欲しかったものはもう別のところから、とっくに与えられていたような気もするけれど。  息が整っても、しばらく顔を上げることができなかった。勢いで始めてしまったから、終わらせ方が分からなかった。どんなタイミングで結合を解くべきなんだろう。どんなタイミングで離れるべきなんだろう。いつベッドから降りるべきなんだろう。何て声をかけるべきなんだろう。よかった? 有り難う? しんどくない? そんなことをぐるぐる考え……ああ……そうか……自分は……離れたくないんだ……と、たくさんの「しなければならないこと」が通り過ぎていったあとにようやく、ちゃんと、自分の「したいこと」が見えた。  目と目が合う。  春陽は何故だか嬉しそうに、首の痣を撫でさすっていた。

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