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つぐみと暗闇と周の乳首

「……ん?」 何やら胸もとがくすぐったい。 周は目元を擦りながら、深い眠りの底から意識を浮上させた。 手を伸ばし、枕元の眼鏡を探り当て、顔に載せる。すると、はっきりとした視界の中に、つぐみの顔が現れた。 「な……! なんで、おまえがここに居るんだ!」 一気に覚醒し、ガバリと上半身を起き上がらせると、つぐみが爽やかな笑顔を向けてくる。 「あ、おはよう」 「おはようじゃない!」 パイル地でできた暖かなはずのグレーのパジャマは、ボタンが外され、前がはだけていた。 しかもなぜか胸もとが濡れているせいで、スースーする。 「なんで、俺の布団にみぃがいるんだ! ってか、今、何してた!?」 「周さん……、俺の部屋の電灯が、切れた」 問いには答えず、ぼそりとそう言うと、つぐみは周の身体にひしと抱き着いてきた。 途端に周の顔が強張る。 「大丈夫か? 夜中に目が覚めたのか?」 コクリと頷くつぐみの頭を抱き寄せた。 「電気、点けるか?」 カーテンから朝焼けの僅かな明かりが滲んでいるくらいで、この部屋も薄暗い。 つぐみはいつも、煌々と灯りを点けて眠っている。 今でもまだ、みぃは暗闇を恐れるのか……。 周は内心、憂えた。 「ううん、もう大丈夫。下に降りてきて、周さんに抱き着いてたら怖くなくなったから。でも……」 つぐみは顔を上げ、クスリと笑って肩を竦める。 「興奮しちゃって」 そう言ったあと、赤い舌先を伸ばし、周の露わになっている胸もとに近づける。周は急いでその肩を押さえた。 「ちょ、何してんだ!」 「周さんの乳首舐める」 「な、なんでだよ! あ、まさか、さっきも……」 「ん? バレた? だって舐めたいんだもん」 とぼけた顔でそう言い放ったつぐみは、再び周の胸にグッと顔を寄せ、その先端に舌を這わせた。 「……んっ」 自身でも思いもよらない甘い声が出てしまい、周は羞恥に頬を染める。 「や、やめろ!」 両手でその身体を引き剥がそうとするが、つぐみは周の背中に腕を回し、離れない。 「周さんの乳首美味しい」 つぐみの舌先が器用に周の粒を捏ね回す。 「ん……っ!」

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