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「こ、こら、離れろ」 慌てて声を上げるが、つぐみは腕を緩めるどころか、周の白いケーブルニットの裾を探り、左手を中へと侵入させてきた。 「お、おい、みぃ!」 つぐみの冷たい手のひらが周の腹に直に触れる。ビクリと身体が震えた。 「周さんの身体ってほんとかっこいいよね……。お腹は筋肉で引き締まってるし、ほら、胸板もこんなに厚いし」 溜息のような声で囁きながら、手のひらが腹から胸もとへと上がっていく。 確かめるようにあちこちを擦(さす)られ、周の身体の芯がじわりと熱を帯びた。 「乳首は小さくて可愛いし」 「あ……っ」 思わず揺らいだ声が出てしまい、羞恥に全身がカッと熱くなった。 つぐみの指先に先端を摘まれていた。 「周さん、すごく、いい匂い」 つぐみは周の乳首を弄りながら、首筋の匂いを嗅ぎ続ける。 黒豆を煮ている鍋からは蒸気が立ち上っている。 手元のまな板の上では輪切りのままの人参と星形の人参とが混在していた。 「みぃ、や、やめ……っ」 「俺に触られるの、キライ?」 我知らず速まる鼓動の中、抗う声を出すと、つぐみが耳元でひっそりと問う。 「……っ」 つぐみに触れられることが嫌なはずがないのだ。 だが大人の分別から肯定も否定もできず、周がグッと押し黙ってしまうと、つぐみは安堵した息をふっと吐いた。 「周さんはそのまま、じっとしてて」 つぐみの指先が周の小さな粒を捏ね回す。 右手は周のベルトを外し始めた。 「っ……!」 「お願い、周さんを気持ちよくさせたいんだ」 ベルトが外されると、ストンとチノパンが足首に落ちた。 「やった! 大きくなってる」 背後から嬉しそうな声が届いた。 下着の上から、つぐみの指先が起き上がりかけた周の茎をなぞる。 隠しようのない男の性(さが)に周は項垂れそうになった。 だが、居たたまれなさもつぐみの喜びが掻き消してしまう。 「周さんの乳首、コリコリになってるよ……」 「ん……っ!」 つぐみの左手が容赦なく胸の突起を捻り上げた。 痛みを伴うその刺激は、眩暈がしそうなほどの快感を引き起こす。 「……あっ」 周は手から型抜きを取り落とした。 つぐみの右手が周の下着をずり下ろし、露わになった茎を上下に扱き出したからだった。 その直接的な快楽にはもう抗いきれず、周の雄は完全に勃ち上がってしまう。

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