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早く会いたい 5

 しばらく目を瞑って夢中で手を動かしていると、急に誰かの手が俺の脇腹をスッと撫でた。 「あっ」  驚いたのと興奮したのとで、俺は一気にいってしまった。腹の上には俺の放ったヌルヌルの精液が広がっていた。 「瞬ったら…」 「鷹人?! あ、あれ、いつのまに…」  俺の目の前には、大好きな鷹人の、ちょっと呆れたような笑顔があった。 「た、鷹人。帰ってくるの明後日じゃなかったの?」  俺は呆然と立ちつくしている鷹人を見つめて、苦笑した。  何していたか一目瞭然の状態で、俺は恥ずかしさのあまり、慌てて鷹人のパジャマのズボンで股間を隠した。  鷹人が帰ってきた音にも気づかないくらい熱中していたのか?   うわぁ、メチャメチャ恥ずかしい・・・。 「思った以上に仕事がスムーズに行ってね。俺が居なくても大丈夫な状況まで進められたから、帰ることにしたんだよ。 観光に誘われたんだけどね」  そこまで言うと鷹人は屈んで、俺の唇にチュッと音をたててキスをした。 「そっか、お疲れ様。でも、観光に行ってくれば良かったのに」  俺はそう言いながら鷹人の唇に、チュッチュッと軽いキスをかえした。久しぶりの鷹人の唇だ…柔らかくて気持ちいい。 「観光って言っても住んでいた所だからね。大体知ってるし。それに――」 「それに?」 「瞬に会いたかったから、早く帰ってきたんだよ」  鷹人がそう言って顔を近づけてきた。本物の鷹人の香りがして幸せな気持ちになった。 「嬉しい。俺も早く会いたかったよ」  唇を合わせて久しぶりのキスの感触を味わった。 「そう言えば、瞬。ねぇ、これ俺のパジャマ?」  キスの後、鷹人が急にそう言って俺の着ているパジャマの袖をツンツンと引っ張った。 「あ、え? そうだよ」  変にいいわけも出なくて、素直にそう言った。微妙に恥ずかしさが戻ってきてしまった。 「ふーん。どうして?」  鷹人が珍しくちょっと意地悪な聞き方をした。 「だって、鷹人が恋しくて、借りちゃった。で、スッキリしたかも」  俺がそういうと鷹人はクスクス笑い出した。

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