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LONG WAY HOME 3

「ごめん、瞬」  俺の横にピッタリと貼り付いて座っている瞬が、ちょっとだけ表情を歪めた。 「何?」 「進藤が、ちょっと話があるって」 「ん・・・わかった」  俺の言葉に、瞬が仕方ないって顔をして、電話に出た。 「はい、澤井です・・・」  その後、しばらくの間、瞬が進藤と話をしていた。俺は心の中で、『早く切ってくれ!』ってイライラしてしまった。 「あぁ、サチの帰りは明日だよ。俺はちょっとこっちで急ぎの仕事があったから」  ツアーの話をしている途中で、瞬が受話器を持ったまま立ち上がり俺の前に来ると、ニコッと微笑みながら、俺の膝の上にまたがった。しかもこちら向きで。  それから、ちょっと唇を尖らせ、目を瞑りながら、キスする真似をした。なんだかその顔、ちょっと悪巧みしてる・・・って感じの顔だ。  まずい…と思った俺は、大人しくしてて・・・って意味を込めて、瞬の頭をヨシヨシと撫ぜた。 「そうだね、楽しかったよ。サチ? 進藤くんに会いたがってた。進藤くんと電話で話した後なんて、すごく会いたくなるらしくて、隣の部屋に居る俺に『寂しい!』ってメール送ってくるんだよ・・・」  瞬は穏やかな声で進藤と会話をしながら、再び小悪魔な笑顔を俺にむけると、俺の手を取り、自分の股間に誘導した。瞬のモノは、俺の手が触れると、ビクンと力を持ち始めた。 しばらく瞬の手は、俺の手を上から押さえたまま、上下にゆっくりと動いていた。  受話器を耳に当てて、時々相槌を打っていたけど、瞬は目を瞑ったままで、何も聞いていないような表情だった。  次の瞬間、受話器を持ちながら、誘うように舌を出した瞬に、俺の下半身は一気に臨戦状態になった。 「瞬・・・」  早く電話を終わらせたくて、空いてる方の手で腰を引き寄せ、名前を呼ぶと、瞬がビクッと身体を震わせた。 「ん・・・」  瞬が慌てて受話器を俺に押し付け、俺の肩口に顔を寄せて、甘い吐息をはいた。 「はぁ・・・イキそうだった・・・」  そんな事を聞いたら、俺は、もう電話なんてしていられない。

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