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LONG WAY HOME 4
「それじゃぁ、進藤・・・」
俺は急いで受話器を耳に当て、電話を切ろうとした。
「ちょっと待てよ! お前との話は終わっただろ? 突然代わるなよ」
「何だよ・・・まだ、何か瞬に話しがあるのか?」
「大事な話。早く代われ」
「大事な話」と言われてしまい、渋々受話器を瞬に差し出した。
「瞬、ごめん。進藤が大事な話があるって」
「うん、分かってるよ、進藤くん」
瞬がそう言ってから、俺の首に回していた手を離した。
「じゃ、鷹人と代わるから・・・え? あぁ、それじゃ・・」
受話器を置いて、大きな溜息をついた瞬の身体を俺は思い切り抱きしめ、唇にキスをした。
「お帰り、瞬。待ってたよ、早く会いたかった」
大きな目を覗き込むようにして言ったら、瞬が「もう、何で電話なんてしてるのさ・・・」と言って、不貞腐れた顔をした。
「ごめん、仕事の話だったから――」
瞬が本当に怒ってる訳じゃないって事は、すぐに向けてくれた笑顔で分かった。
「わかってるよ、鷹人。でもさ、俺の頭の中では、部屋に入ったらすぐ、鷹人と熱い抱擁・・・って予定してたから・・・」
そう言ってから、俺の両頬にキスをした。
うして、瞬はそんな可愛い事を真顔で言うんだ? 犯罪レベルの可愛さだ。瞬だから許される言動かもしれないな・・・。
「鷹人、もう一度キス」
唇を尖らせている瞬に、もう一度熱いキスをした。
するとそのキスで、急に満足してしまったのか、瞬は鞄の所に戻って、荷物の整理を始めてしまった。
俺は今のキスで再びスイッチが入ってしまったって言うのに。
あの、瞬さん、俺、下半身が苦しいんですけど・・・?
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