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LONG WAY HOME 6
「なぁ、瞬・・・とりあえずシャワー浴びたら?」
お土産を広げたままの瞬にそう言った。
「待ってよ、とりあえず、この辺の要冷蔵のものだけしまうから」
はぁ、さっきの瞬の勢いだと、あのまま抱き合ってしまうのかと思ったのに・・・。
俺はソファーに座ったまま、瞬が土産を片付けているのをボンヤリ眺めていた。手伝おうとすると、『鷹人は良いから』って言われてしまうので、ただ座って眺めるばかりだった。
「さて、シャワー浴びてくるかな。鷹人は・・・もう入っただろ?」
「あぁ、久しぶりに瞬を抱けるって思ったから、念入りに綺麗にしたよ」
「分かった。じゃ、行ってくる」
早く抱きたいって目で訴えてたのに、瞬は視線をそらして、さっさと風呂場に向ってしまった。いつもだったら、「一緒に入ろう」って言いそうなんだけど、珍しいな――。
瞬が風呂から上がったら、すぐにでも瞬と抱き合いたいと思い、俺は寝室に行き、ベッドに寝転んで瞬を待つ事にした。
久しぶりに自分達のベッドに寝るような気がする。最近は、仕事用のマンションに行ったまま だったから。それに、瞬が休みに入ったら、俺はなるべく瞬との時間を愉しみたくて、寝る間も惜しんで、絵を描き続けてたし…。
寝室に来たら、何だか急に眠くなってしまった。このままでは瞬が来る前に夢の中に入ってしまうと思い、ベッドの上に起き上がった。
シャンプーの良い香りが鼻をくすぐり、急に意識がハッキリしてきた。
ベッドに座って、瞬が来るのを待っていたはずなのに、いつの間にか眠ってしまったようだ。
俺は何故かちゃんとベッドの中に入っていて、横には瞬の可愛い寝顔があった。
何だよ、瞬たら・・・。いつもだったら、寝ている俺を起こしてまで、セックスしよう!って 言うはずなのに。よっぽどツアーで疲れてたんだろうか?
そう思いながら、瞬の頬を両手で包み込み、優しくキスをした。
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