106 / 108
LONG WAY HOME 8
久しぶりだったのに、解すのももどかしかったようで、すぐに瞬が俺を欲しがった。 久しぶりの瞬は、狭くて熱くて・・・苦しそうな顔をしてるのは分かっているんだけど、俺も、止められなくて、暴走してしまった。
お互いに、あっという間に頂点に達してしまい、そのまますぐ二回戦に突入した。
「はぁ、スッキリした」
瞬が俺の横でそう言いながら、嬉しそうに笑った。
「何だか、いつも以上に積極的だったような気がするんだけど・・・」
「え、そうだった? だって、久しぶりだったから」
「だけど、大丈夫? つかれてるんだろ?」
抱き合うと、瞬が少し痩せたんだなって分かる。ライブツアー中は、色々な物食べたり飲んだりしているらしいけど、それ以上にエネルギーを消耗するらしい。
「大丈夫だって。俺は、明日休みなんだから。あ、鷹人は明日大事な打ち合わせがあるんだったよな・・・」
瞬が急に申し訳なさそうな顔をして、俺を見た。
「え?」
「さっき、進藤君から聞いた。ごめんな。疲れてるのに・・・」
「いや、そんなに疲れてないよ。瞬に比べたら、全然大丈夫だと思うよ」
「そっか、なんだ・・・」
瞬が俺を見て、口を尖らせた。
「あれ、もしかして・・・ガマンしてたとか?」
「うーん・・・まぁ」
そうか、おかしいと思った。いつもの瞬だったら、次の日が休みなら、我慢するわけ無いもんな。
「我慢しなくたっていいのに・・・」
「でも、進藤君に、鷹人は最近仕事ばかりやってて、ちゃんと寝てないだろうから、しっかり寝かせてやって欲しいって言われたし。まぁ、俺も多少、疲れてたし・・・」
そう言いながら、瞬が俯いてしまった。瞬が遠慮するなんて、進藤は、一体どんな言い方をしたんだろう?
「進藤に何言われたの、瞬?」
「え? まぁ、一週間休みなら、慌ててHしなくても良いよね? みたいな感じ」
「ホントにそれだけ?」
瞬が何か隠してるみたいに、視線を泳がせた。
「さ、寝ようよ」
「ダメ! 寝かせない・・・」
ともだちにシェアしよう!