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夏休み 9

 家全体の雰囲気から和風の部屋を想像していたけれど、ドアを開けるとそこは、白と木目を基調にした洋室で、ベッド、テーブル、ソファ、それからテレビが揃っていた。まるでホテルの一室のようだ――。 「お疲れ様、瞬」  部屋のドアに鍵をかけながら鷹人がそう言った。 「鷹人もお疲れ。良い家族だね」  俺がそう言うと、鷹人が近寄ってきて、俺の身体をギュッと抱きしめた。 「ありがとう」 「鷹人……」  目を見つめながら名前を呼ぶと、鷹人が急に拗ねたような顔をしてから、俺の唇にチュッとキスをした。 「家族に会えたのは嬉しいんだけどさ……でも、やっぱり瞬と2人きりでいたかった」  『2人きりでいたかった』その言葉を聞いた途端、俺の身体が明らかに変化しはじめた。 「俺もだよ、鷹人……」  俺は鷹人の身体をベッドに押し倒し、ギュッと身体を密着させた。 「瞬ったら、もう元気なんだね」  少しイジワルな言い方で鷹人が言った。なんと言われたって仕方が無い。だって、俺は鷹人のことが大好きなんだから……。 「そうだよ、俺だって朝からしたかったんだぜ」  俺は我慢できなくて下半身をグリグリ鷹人に押し付けた。 「ホントに、瞬は正直だね。でも、触るだけだよ」  鷹人の右手が俺の股間をヤワヤワ撫で回した。気持ちよくて俺はすぐ鷹人の手に身体を預けてしまった。 「わかってるよ」   「あ、ヤバイっ――」  ベッドに横になり夢心地で鷹人のフェラを受けていると、急に部屋のドアがノックされた。 鷹人は慌てて俺の股間から顔を離し、下半身裸の俺に掛け布団をかけてから返事をした。 「瞬は寝てて」そう耳元で囁くと、鷹人がベッドから立ち上がった。俺は中途半端に興奮している身体をもてあまし、現実逃避するために目を瞑って右手で自分の身体を弄った。 触って欲しかった胸に左手をあて、自分の指でかたくなりかけている乳首を転がした。 「あの、俺です、良孝。もし良かったらシュンさんにちょっと話が……」  良孝の声が聞こえた後、鷹人はドアを開け部屋の外に出たようだった。俺は目を瞑ったまま自分の世界に入っていた。 「ゴメンな、瞬さん寝ちゃってるんだ」  部屋の外から鷹人の声が聞こえてきた。俺はホッとしながら、硬く立ち上がったままのペニスを扱き続けた。  普段だったらあり得ないようなシチュエーションに、俺は妙に興奮していた。  鷹人の手を思い浮かべながら右手を動かしていると、あっと言う間に限界が来てしまい、俺は慌ててティッシュを数枚手に取った。あまりにも気持ちよくて、ドアの外の声も耳に入らないくらいだった。  そして、一度いったのに、まだスッキリしない俺の体は、本当の鷹人に触れて欲しくて再び元気を取り戻してしまった。  しばらくすると、ドアの開閉音が聞こえ、すぐに鷹人がベッドの中に入ってきた。

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