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第70話

 ちびの身に現在起こっている不調に関しては、全てが推測でしかなく、エネルギー切れと言われた時と同じ対処でいいのかどうかはわからない。  だが、そこに慎重になるほどの心の余裕は今の征一郎にはなかった。 「難しいかもしれねえが、なんかこうじゃないとか、違和感があったら言ってくれ」  指示が曖昧すぎて普段なら笑ってしまうところだが、しかし他に言い様もなく、至極真面目だった。  微かに首が振られたのを確認して、小さな身体をうつ伏せにする。  薄いが形のいい双丘を割り開くと、すぼまりがひくりと波打った。  柔らかさを確かめるため指を差し込めば、予想通り欲しがるように吸いついてくる。 「ん…、っ」  きつくて柔らかい中を慎重に探ると、ちびは枕に顔を埋め、焦れったそうに身を捩った。  この様子ならば、大丈夫そうだ。  これまでの経験からそう確信した征一郎は、いささか性急に熱い切っ先を押し当てた。 「あっ、」  限界まで拡がったそこは、長大なものを抵抗なく受け入れていく。  明らかに容量オーバーで、相手がちびでなければ暴力でしかないだろう。  いつも思うが、ほとんど濡れていないのにずぶずぶと入っていくのはとても不思議な感覚だ。  スムーズな供給のためなのだろうが、実際どういう構造なのか謎でしかない。興味はあるが……恐らく科学的には説明のつかない話になるのだろう。  限界まで押し入ると、ちびが苦痛を感じていないか様子を窺う。 「平気か?」 「ん……っ、」  問いかけに、枕に押し付けられた頭は微かに縦に振られた。  それを合図に征一郎は現実的なことを頭から追い出し、ただちびの腹を満たすことだけを考え、動き始めた。 「あっ、あ、あん、やぁっ、」  乱暴ではないが、相手の快楽よりも己の欲望を満たすような抜き差しを繰り返しても、感じ入った声はひたすらに甘く、ただただ男の欲を煽る。 「せいいちろ、あ、やっ、もう、欲しい、我慢、できな……っあぁっ、せ、いちろっ」  切ない声で何度も呼ばれて、やがて征一郎も限界を迎えた。 「っ」 「あぁ……!」  堪えることなく、すべてを注ぎ込む。  何度も内部を濡らされ、ちびはびくびくと身体を震わせた。  射精を終え、力を失いきっていない己のものを慎重に引き抜き、ひっくり返してキスをすると、まだ満たされていないというように舌が絡みついてくる。応えて深く重ね合った。 「んっ……、ふぁ、おいし……」  二人分の唾液をコクンと呑み込み、とろりと微笑まれて、ドクンと下腹部が脈打つと、快楽に震える小さな手が伸びてくる。  絡み付いた先程の残滓をすくった指を、ピンク色の舌が卑猥に舐めとった。   「せいいちろ……もっと、……」  征一郎もまだ満足していなかった。  腰を引き寄せ、再びぬかるんだ場所へと昂りを収めていく。 「あ……っ、あ、」  感じ入った声を上げ、挿入の刺激で軽く達してしまったのか、ちびはぴんと手足を突っ張らせ、先端からはとろとろと白いものが溢れた。  搾り取るような締め付けにたまらず、膝に手をかけて肩へと押し付けるようにして折り畳み、上から腰を打ち下ろす。 「(クソッ……止まんねえ)」  愛する者に乱暴をされたことへの憤り。  一心に自分を求める少年への愛しさ。  それらが膨れ上がり、征一郎から理性を奪い去る。  小さな体には過ぎた行為だと分かっていながら、止まることが出来なかった。

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