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2話

「...グス...グス...」 どれくらい泣いていただろうか... 泣き過ぎて、体中の水分が全て無くなった そんな気がした... 『『『さぞ、お辛いことでしょう。ですが、 これは天命です。お受け入れ下さい。』』』 「...はい...」 不思議と、《あぁ、僕の人生はこれで終わった んだ...》そう理解している僕がいた。 後悔なんてない。自分にそう言い聞かせた。 『『『それでは、87歳という天命を終えた事をここに...』』』 「......?」 はちじゅう、なな?聞いたことの無い数字を言われて僕の頭は???だらけだった。 三女神さんたちも焦っているのが見てわかった。 『お姉様!!て、て、天命がは、は、87になっています!』 『そんなはずないでしょ!私はしっかり運命の糸を紡いだわ!あなたが言った通り22歳よね?』 『間違いありませんわ!私のメモにも吉永羽瑠真様は...ん?は・る・ま?』 凄い勢いで言い合いをしていたのに急に静かになった。どうしたんだろう... 『『『もう一度お聞きします。あなたの名前は...』』』 「よしながはるです。大吉の吉に永久の永、羽に瑠璃色の瑠で吉永羽瑠です。」 詳しく説明したつもりだったけど、どんどん 三女神さんたちの顔が青ざめていくのが 分かった。 『『『..大変なことになったわ..』』』

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