5 / 132

3話

『『『申し訳ございません!!!』』』 「どうしたんですか?」 急に謝ってくるから僕の頭は余計に??? だらけになってしまった。 『『『こちらの手違いで実際の天命と異なった天命を与えてしまいました...』』』 「それはどういう...」 『『『あなたは、まだ死ぬ運命ではなかった。...ということです...』』』 「............」 『『『こちらの手違いなので、あなたを死ぬ 直前に戻すことはできます。』』』 「直..前...生まれ変わることはできない のでしょうか」 あの場所にもう一度立つ勇気は、僕にはなかった... 『『『...はい。天命を終えた者にのみ 転生が許可されています。よって、まだ天命 を終えていない吉永様には転生をすることが できないのです...。』』』 やっと、あの人を忘れる準備ができたのに... もう一度あの場所に立たないといけないなんて...辛すぎるよ... 止めていた、悲しみがまた溢れ出した... 『お姉様、あまりにも酷すぎます... あの人の本当の運命を見ました... 私が違う運命を授けてしまったばかりに... 悲しい想いをさせてしまいました... あの状態で元の場所に戻しては本当の運命を見失ってしまいます... そう思うと心が痛くて......』 『いえ、私が確認もせずに切ってしまったからいけないんです...可哀想で...しかたがありません...』 『.........』 『『お姉様!!』』 『......分かりました。私が、もう一度 運命を紡ぎましょう。』 僕の運命が大きく変わったそんな瞬間だったのかもしれない...

ともだちにシェアしよう!