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10話
レオ先輩との話を終わらせ、自分の席に帰ってきた...
「お!羽瑠遅かったな!」
「うん...。」
「なんだよ、そんな顔して...」
「辞退できないかお願いしたんだけど、
...ダメだったんだよ...」
「辞退?何を?」
「新入生代表挨拶をだよ!」
「!?!?!?お前ほんとに大丈夫か?
代表挨拶が決まった時はあんなに喜んでた
じゃんかよ!」
「気が変わったんだよ...」
「何十年も片思いしてたのにそんなすぐ気が
変わるのかよ?」
「...気なんて...すぐ、変わるものだよ...」
「だって、お前は...」
「翔!この話はもうやめよう...
もう、好きじゃなくなった。
ただそれだけだから...」
「なんだよそれ...」
翔は不服そうな顔をしたけど、僕は無理やり話を終わらせた。
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