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4話
あの時と同じ。
僕の教科書は新品のはずなのに、黒く塗りつぶされていて、ところどころ破かれていた。
あの時は、1人ぐらいは助けてくれる。
そう、思ってた...
「あの...すみません。教科書を...」
《......。》
だけど、誰も僕とは目を合わせてくれず...
ただ、笑われて終わった...。
次の授業も、そのまた次の次の次の授業も
嫌がらせは終わらず、僕はいつからか
この授業を受けなくなっていた...
過去に戻って、僕はこのことを思い出して
少しぐらい見返してやりたいって思った...
それぐらいいいよね...
「はい...」
あの時と同じように僕は静かに立ち上がった。
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