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13話

「こ、小金くん... ど、どうして...」 扉から、男子生徒が4、5人入ってきた。 僕は、その中の見慣れた顔に驚いた。 まさか、小金君が主犯だなんて... 「吉永笑いい気味だな笑 庶民のくせに、俺をバカにするから いけないんだ笑」 こんなこと、過去には無かったから 少し油断してたのかもしれない... 「僕はこれで失礼するよ。」 「ああ、助かったよ笑」 「さようなら。吉永くん。」 そう言って、不敵な笑みを浮かべながら 教室を出ていった... 「さぁ、どーしてくれよーか笑」 「こ、んなことしても... ...僕は、逃げたりしません。 もう、逃げないって決めたんです...」 そう、僕は逃げない。 例え、誰かの助けがなくても 新しい人生を歩むために... 逃げないって決めたんだ。 「そういうとこが、ムカつくって言ってんだよ!」 ガンッ!!!! そう叫びながら、小金君は机を蹴っ飛ばした。 ビクッ 「おい。ヤレ。」 彼の合図で後ろにいた4人の生徒が こっちに向かってきた。 怖い。 助けて。 『こんなやつじゃ勃つ気しねー笑』 『たしかにな、どうすっか?』 『顔隠せばいいんじゃね? 穴があればいいだけだし?笑』 『ナイス笑』 いきなり、目の前が真っ暗になった。 真っ暗な世界で、何をされるのか 怖くて、怖くて... 「いや...」 ビリッ 1人が僕のシャツを破いた。 「い、嫌!助けて! 誰か!誰ぐぁ...」 必死に抵抗したけど、 僕の力じゃどうにもならなかった。 口を抑えられ、助けすら呼べなくなった... カチャカチャ ベルトを取る音... 怖くて、悔しくて、頬には涙が伝った。 もうダメだ... そう思った時、扉が開く音がした。

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