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16話

部屋の中は、白で統一されていて 昔と同じ部屋だった。 僕の記憶が正しければ、ここは生徒会役員専用 の部屋だと思う。 「...懐かしいな...」 よく、ここで相談にのってもらってたな... すごく、懐かしくて、過去を思い出しながら 部屋の中を歩き回った。 「あれ、これ何のドアだっけ...」 なんせ、6年も前のことだから... ガチャ 「開いた...」 扉の向こうは誰もいないのか真っ暗で... 何も見えなくて、怖いはずなのに、 何故か落ち着く香りだった... 「...なんで...」 ガチャ... 急に扉を開ける音がして、 僕は近くのクローゼットに隠れてしまった... パチッ 次の瞬間、部屋の電気が付いた。 僕は電気が付くまで気づかなかった、 ここが何の部屋なのか。 誰の部屋なのか。

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