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21話

「んっ...うーん...ん?、え?」 目を開けると、 仁王立ちした翔の姿が入ってきた。 「え!?...なんでいるの? 僕、寝坊した?」 寝起きなのとあまりにも突然の事で、 余計に思考回路が機能しない。 時計を見てもまだ6時。 いつもの集合は8時のはず。 「おはよう!羽瑠!」 目覚め1番の翔は少し暑苦しい笑 「あ、あぁ、お、はよう。... じゃなくて!な、なんでいるのさ! さすがに早すぎだよ! 僕、まだ何も準備してないし...」 「そんなの見ればわかる。 俺はただ見張ってるだけだから、 気にするな!」 「気にするなって...気にするよ! って、何?見張りって...」 「昨日のことがあって、 俺は今までの行動がすごく甘かったんだと 知ることが出来た。 だから、今日からこの時間に来る。」 「いや!来る。じゃなくてさ! 昨日のことはもう、謝ったじゃん! そろそろ、許してよ〜」 「許す、許さないの問題じゃないんだ。 これは、俺の覚悟だ!」 翔がここまで馬鹿だとは思ってなかったよ.. あー、大変なことになったな...

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