47 / 132

25話

「うわっ...」 生徒会室にはすでに50人程の生徒が集まっていた。 『生徒会室に入れるなんて幸せですわ...』 『これを機会にお近付きに...』 『チャンスを生かすぞ...』 ここにいる人達はみんな、色々な野望を持っているみたいだった。 共通していることといえば、この機会を喜んでいるということかな... 「はぁ...」 僕は深い溜息をつき、静かに集団の隅に移動した。 早く終わらないかな...そんなことを思いながら天井を見上げた...。 そんな時... 部屋にいた生徒が歓声を上げた。 僕は咄嗟に耳を塞いだ... 生徒会のメンバーがやってきたみたいだ。 「今回はお集まりいただき、ありがとうございます。」 別に集まりたかったわけじゃないけど... まぁ、レオが言ってるから我慢しよう。 「集まってもらって申し訳ないのですが、 昨日の16時〜18時の間に学校にいた生徒以外は授業に戻っていただいて構いません。」 レオの言葉に数名の生徒が部屋を出ていった。 なんで、そんなことを聞くんだろう。 ただ、そんな疑問だけだった。 「16時から18時か...」 昨日の出来事を振り返ってみると... 色々、思い出してしまい気分が悪くなった。 でも、その時間は学校にいたはず...

ともだちにシェアしよう!