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29話

「あー...昨日の新入生代表の挨拶で名前を確認したからかな?」 「あ〜、だからか!」 「西園寺。話が逸れる。 これでは、埒が明かない。」 「京介、落ち着いて...」 氷室先輩が効率よく進まない この状況にイラついているみたい。 大和先輩の言葉に少し空気が和らいだけど。 「あ!千景、いいこと思いついちゃった!」 千景先輩には、氷室先輩の声が 届いてないみたい。うん。K...うん。 あーもう、嫌な予感しかしない... お願いだから、もうやめて。 「2人とも、生徒会の雑務にしちゃおうよ!それで、監視すればいいんじゃない?」 千景先輩... 何言ってるの?生徒会の雑務? そんなの、嫌でも一緒にいないといけない じゃないか〜〜〜!!! 「西園寺。監視すると本人達に言っては 意味が無いだろ。」 氷室先輩、ナイス! 今ならあなたを好きになれそうです... 「まぁ。でも、雑務は探していたところ だったな。それに、余計な手間も省ける。 監視という名目でも悪くはないかもしれないな。」 前言撤回します。 なんてことを!! 「やったぁ!大和わ?」 「......。」 「異議なしね!」 大和先輩。 異議ありでいて欲しかった...。 「レオルー、どうする?」 千景先輩の問いかけにレオがちらっと 僕の方を見てきた。 ダメって言って!お願い! 「...いいんじゃないかな?」 レオ! 僕の頼みの綱だったのに... 「いっちー!雑務に迎えてもいいかな?」 「勝手にしろ。」 終わった。僕の人生の終わりだ... 三女神様...。 僕、なにか前世でやらかしましたか... それとも、これも運命なのでしょうか...

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