56 / 132
2章:変わりゆく過去 1話
「羽瑠。本当に1人で平気か?」
「じゃあ聞くけど、平気じゃないって言ったら一緒に来てくれるんですかぁ〜?」
「...それは...」
「無理でしょ?分かってるよ笑
だって、部活サボったら...
翔の好きなマネージャーさんに
怒られちゃうもんね〜ニヤッ」
「おま!大きな声で言うな!
周りにバレたらどーすんだよ!」
「もう遅いと思うけどなぁ〜」
「そんなわけないだろ!」
翔はね、サッカー部で出逢った、1個上の先輩に恋をするんだ...
翔の猛アタックで付き合うことになって、
僕が翔をテレビで見た時、
翔の隣には専属栄養士として
その先輩が写ってて...
お互いを支え合ってて、
本当に素敵なカップルだったんだよ...
この未来は絶対に変えたくないから、
翔には部活に行ってもらわないと僕が困る。
翔たちだけでも、
幸せに笑ってて欲しいんだもん...
「本当に大丈夫か...?」
「大丈夫、大丈夫!
ちゃっと終わらせるから!
じゃあ、部活終わったら連絡してね!
いってきまーす!」
「あ、は、お、おう!!」
心配性な翔を振り切って、
僕は、生徒会に向かった...
不安な気持ちは心の奥底にしまって...
ともだちにシェアしよう!