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18話

ふかふかの感触。 すごい幸せだ... 「ん...」 目を開けると、翔がこっちを見ていた... 「起きたか?」 「翔...今、何時?」 「12時ぐらいじゃねーか?」 「あぁ、12時か...って!学校は!!」 「病欠の連絡入れといたから安心しろ。」 「しょ、翔はなんでいるの?学校...」 「親友が寝込んでるのに、心の優しいこの翔様が離れられると思いますか?」 「翔、僕は怒ってるんだよ... 僕なんかのために学校を休むなんて...」 「僕なんかって、二度と言うな。 お前でも俺の親友を馬鹿にするのは 許さねーぞ?」 「で、でも...」 グゥ〜... 真剣な話をしてたのに、 僕の体は正直者で、昨日から何も食べてないから空腹の音を鳴らしてきた。 「はい、はい。この話は終わり! 誰かさんがお腹がすいてるみたいなので 飯にするぞー!笑」 「わ、笑うなー!!」 そこから、翔は何も聞かずに ただ、一緒に居てくれた。 ゲームして、バカみたいに笑って。 何もかも忘れられた。 「あーー、また俺の負けかよ... くそ!もっかい勝負だ!」 「...翔...」 翔は沢山待ってくれた... 次は僕が話す番だよね... 「どうした?おじけづいたか?」 「違うよ笑... 僕ね、生徒会の為に毎日頑張ったんだ...そりゃ、寝れないし大変だったけど、 それでも良いって思ってたの。 でもね、ダメだったんだ... はめられちゃったんだー 僕、バカ、だよね...」 「バカじゃねーよ。 全く、こんなになるまで 溜め込んでんじゃねーよ。 ばぁーーーーかっ!」 「うぅ...しょうもぉ、バカって言ってるじゃ〜ん...ぅあああぁぁぁ...」 僕は子どもみたいに泣きじゃくった。 泣きながら今までの事を話す僕を、 翔は抱きしめながら黙って聞いてくれた... 悔しかったこと、悲しかったこと。 溜めていた想いを全て吐き出した。

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