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27話 翔side
「生徒会の皆様!申し訳ございません!
こいつ、動揺していて普通ではなくて!」
必死に頭を下げている先輩の姿に胸が痛む。
ごめんね、先輩...
「そっちのやつは頭を下げないのか?」
俺だって生徒会に楯突くのが危ないことくらい分かっていた。
「翔!!」
先輩が焦ったように俺の名前を叫ぶから
春山の胸ぐらから手を離した。
ドンッ...
「ヒイッ!!!!!!!!」
「俺は絶対にお前を許さねぇ。」
春山に当たらない寸前のところに
拳をぶつけた。
「すみません。でも、あんたらもあんたらじゃないですか?こんな奴の嘘に気づかないんですから...」
「翔!!!」
「それはどういう意味だ?」
「俺とこの人は関係ないので罰は俺だけにしてください。失礼します...」
俺は小さくお辞儀をしてその部屋を出た。
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