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28話 翔side
「翔...。まだ間に合うから、謝りに行こう。」
「...すんません。
俺、羽瑠を探しに行かないといけないので...。」
「翔だって分かってるだろ...
生徒会を敵に回したらお前は表に出られなくなるかもしれないんだぞ!」
「それでもいい...」
「良くないだろ!」
そんな怒った顔初めて見た...
でも、俺にだって引けない理由があるんだ。
「姫島先輩...
俺にとって...羽瑠は、家族以上の存在なんです...。
何の取り柄もなかった俺にサッカーを教えてくれて、挫折しそうになった時も1番近くで
支えてくれたやつなんですよ...」
羽瑠は俺にとってかけがえのない存在で、
友達や家族なんて言葉じゃ表せないくらい。
「......。」
下を向く先輩の姿に言いすぎたと後悔した。
「...すんません。感情的になりました。
俺、探しに行ってきます。」
「怖くないのか?
これから、どうなるか分からないのに...」
怖いか...
「怖くないって言ったら嘘になりますけど...友達の1人も助けられない男でいる方が嫌ですから。」
「翔...。」
「俺もう、探しに行かないと...」
「...。」
そんな悲しいそうな顔で見ないでよ。
こっちまで悲しくなる...
「もし、俺がサッカーで食って行けなくなったらさ...姫ちゃん先輩が俺を養ってよ笑」
「...ん?...え!!...は!?
どういうこと...ってもういないし...」
これが最後のわがままにするからさ。
あなたに出逢えて俺は幸せでした。
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