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30話 レオside

「レオルー。千景は何も...」 「千景。」 「だから。何も知らないんだって...」 「千景。これは遊びじゃない。 壱哉も巻き込まれてるんだ。」 「......。」 「千景!!!」 「あ...あいつが悪いんだ! あいつが先に大事なくまさんを壊したから!千景何も悪くない!やり返しただけ!!」 目に涙を溜めながらうったえかける千景に 何も言えなくなる... 『し、失礼します...』 「一般生徒の立ち入りは禁止だが?」 京介の一言に入ってきた生徒は怯えてしまっていた。 『す、すみません!!実は1-Sの吉永と九条様が間違って入ったとされる立ち入り禁止場所で誰かと争った形跡が発見され、転落した可能性が出てきました...』 「どういうこと...」 転落...その言葉が頭から離れなかった。 『そ、それから...現場から立ち去る生徒がいたという証言が...出てきました。』 まさか... 「それで、立ち去った生徒の特徴はなんだ。」 京介が冷静に質問していたが、嫌な予感がした。 『そ、それが... せ、生徒会の制服を着ていたそうです...』 嫌な予感は当たってしまった。 「ち、千景じゃない!! 千景は何もしてないよ!! ただ、変えただけで」 千景は必死に訴えかけてきたが、 この状況で千景を疑わないのはおかしい。 「そこの君。千景を別室に閉じ込めておいてくれ。」 「え、レオルー... 千景を信じてくれないの? 千景じゃない!!千景じゃないんだってば!! どうして...信じてくれないの...」 「レオルク。俺が連れていく。」 「離して!離してってば!!」 そう言うと、泣きじゃくる千景を 大和が抱き上げ、強引に連れていった。 「神堂。これからどうするんだ。」 この状況でも冷静でいてくれる京介が ありがたかった。 焦っていてもしょうがない。 「まずは、捜索が先だ。」 絶対に無事でいて...

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