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37話

翔は背中を向けたままだった... 「翔。そんなに怒らないでよ。」 「別に...怒ってねぇ。」 「怒ってるじゃん。」 「怒ってねぇ!!」 「怒ってるよ!」 「じゃあ!! 今回は言うことを聞いてくれよ!! もう、生徒会とは関わらないって 約束してくれよ!」 翔の声は微かに震えていた。 僕のために怒ってくれてるんだ... 「...翔...」 「羽瑠がやりたいことはなんだって応援するし、支えてやる。 でも、羽瑠が危険な目にあう可能性が 少しでもあるなら...俺は応援できない。 」 振り返った翔は、 また悲しそうな顔をしていた。 「翔...ごめんね...。」 僕が目覚めるまで翔はどんな気持ち だったんだろうって考えてなかった... ごめんね... 「...。」 「でもね... 僕は千景先輩のことを 許してあげたいんだ...」 「羽瑠!」 「分かってる。 千景先輩がやった事はダメなことだって。 危険な目にあったのも事実だし... でも、千景先輩は毎日お見舞いに来てくれてたんでしょ?」 僕は花瓶に刺さってる花を指した。 病室にある花と千景先輩が持っていた花は全く同じだった。 「そ、それは!」 「それにさ、謝りたいと思ってる人に 謝る機会をあげるのは当然のことだって。 僕は思うから...そうでしょ?」 「...ったく! 羽瑠は人が良すぎるんだ!」 翔は呆れた顔をして、 僕の顔をつねってきた。 「い、痛いよ〜!!翔だって! 毎日、花を受け取ってたくせに!!」 病室には花が沢山飾ってあった。 1つじゃなくてそりゃーたくさん笑 「そ、それは!...捨てたら、 花が...か、可哀想だろ...」 「ほらー笑 翔も人のこと言えないじゃん笑」 「だって花に罪はないだろ!」 「翔は本当に優しいね笑」 「うるせー!!何笑ってんだよ!」 「え、笑ってないですけど?笑」 「その顔が笑ってるんだって言ってんだ!」 「これは、微笑みだから笑」 「バカにしてんのバレバレだぞ?」 「あれ?バレた?笑」 僕は幸せだよ...。 僕を、こんなにも大事に思ってくれる 友がいて...

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