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38話

「話すのは認めたが、30分だけだぞ! これは譲らないからな!」 「さ、30分!?ちょっと短くない!? せめて、1時間以上はないとさ〜 ...な、なんて、思ったりしないから。 う、うん!安心して!」 翔の顔を見たら短いなんて言えなかった。 あれは、人の顔じゃないよ! 「当たり前だ。 自分が病み上がりってことを 忘れるんじゃねーぞ!」 「はーい... ほんっとに過保護なんだから...」 「なんか言ったか?」 「いーえ!」 「羽瑠。何かあったらすぐ呼べよ。」 「何かって... 何もないから大丈夫だよ笑」 「ハァ...羽瑠は、人を疑わなすぎるから 怖いんだよ...」 「え?どういうこと?」 「...いーや、お前に言っても無駄だってことだ。」 「ねー、バカにしてるでしょ!?」 「暴れるな笑 さっきも言ったが、話せる時間は30分だけだからな!30分したら帰ってくるからな!」 「分かってるよ!!」 翔が病室の扉を開けると、 大和先輩と千景先輩が立っていた。 「先輩。これ以上、羽瑠に何かしたら 生徒会でも許しませんから。」 「...安心しろ。 吉永に危害を加える気はない。」 「その言葉信じますから。」 翔はそういうと病室から出ていった。 僕のためなのは分かるけど、 少々やりすぎな気もする... 病室には、僕と大和先輩、それから千景先輩の3人だけになった。

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