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30話

「あ、あれは生徒会の仕事のことであって! それとこれとは違くて、あの、えっと...」 喋ってる僕が1番何言ってるのか分からない。 お、落ち着かなきゃ これ以上ボロが出たら本当の終わりだ... 「お前がどういう考えで言ったかなんてどーでもいい。 俺がどう受け取るかただそれだけだ。」 あれ、ボロが出る前に終わっちゃったよ... って!!納得してる場合じゃなくて! 「でもですね...」 「そんなに不満ならこれを全校放送で流すか? それで判断してもらえばいい。」 「こ、校内放送!?」 そんなのされたら... 「俺の勘違いなのか、それともお前の...」 「...やります!生徒会長補佐!喜んでやります!」 壱哉さんの申し出を断るということは全校生徒を敵にまわすのと同じこと。 僕に選択権なんて最初からなかった。 「言いたいことでもあるのか?」 「あり..ま、せん...」 僕は下を向きながら答えた。 本当は言いたいことしかない。 でも、言ってもしょうがない。 これ以上、関わってもしょうがないんだから... 「もう話は終わりですよね...この後用事があるので失礼します...」 そう言いながら頭を下げた。 用事なんてない。 だけど、これからの事を考えなきゃいけない。 「あの時みたいに、もう噛み付いてこないのか?」 「え?」 いきなり向けられた言葉に 驚いて顔を上げた。 壱哉さんは僕の方に向かってゆっくりと距離を縮めてきていた。

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