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33話

ブーッブーッ 「...。」 ブーッブーッ 「......。」 朝。 机の上で震える携帯を、 僕はじっと見つめていた。 「羽瑠?」 「...。」 「鳴ってるぞ?」 「...分かってる。」 分かってるよ。 分かってるけど... 出たくない。 「それ、昨日九条先輩にもらったやつ?」 「...うん。」 「じゃあ出ろよ。」 「......。」 翔には分からないんだ。 この携帯が鳴るということが、 何を意味するのか... 僕は大きく息を吸って、 恐る恐る通話ボタンを押した。 「...はい。」 『遅い。』 「...すみません。」 第一声がそれ!? 『今どこだ。』 「教室ですけど...」 『来い。』 「...どこにですか?」 『生徒会室。』 「今からですか?」 『今からだ。』 「でも、あと10分で授業が...」 プツッ 「......。」 切られた。 「なんだって?」 「...来いって。」 「は?」 「生徒会室に。」 「今から?」 「今から。」 「......。」 「......。」 「行かなきゃダメなのか?」 「...何よりも優先しろって。」 「横暴すぎんだろ!」 僕もそう思う!! 「...行ってきます。」 「頑張れ...」 翔に見送られ、 僕は急いで生徒会室へ向かった。 ********** ガチャ 「し、失礼します...」 「遅い。」 「これでも急いで来たんですけど...」 「これ。」 「え?」 壱哉さんが机の上に置いたのは、 一枚の紙だった。 「職員室に持っていけ。」 「......。」 「なんだ。」 「...これだけですか?」 「あぁ。」 「......。」 これだけのために!? あと10分で授業なのに!? いや、 もう10分もないよ!! 「...分かりました。」 僕は紙を受け取ると、 急いで生徒会室を出た。

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