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35話

そして放課後。 ブーッブーッ 「......。」 「羽瑠。」 「...。」 「鳴ってるぞ。」 「...知ってる。」 「出ないの?」 「......。」 今日何回目だろう。 最初は数えていたけど、 途中から数えるのをやめた。 ブーッブーッ 「...翔。」 「ん?」 「これ、電源切ったらダメかな。」 「殺されんじゃね?」 「...だよね。」 僕は諦めて、 通話ボタンを押した。 「...はい。」 『遅い。』 またそれ!? 「...すみません。」 『会長室。』 「...はい。」 プツッ 「......。」 「今度は?」 「会長室...」 「頑張れ。」 「翔も来てよ...」 「絶対嫌だ。」 「薄情者...」 僕は重い足取りで、 会長室へ向かった。 ********** コンコン 「失礼します...」 扉を開けると、 壱哉さんは机に向かったまま 書類を読んでいた。 「来たか。」 「...はい。」 「そこ。」 「え?」 指さされた先には、 書類の山。 「今日中に整理しろ。」 「......。」 え? 「これ...全部ですか?」 「あぁ。」 「...今日中?」 「あぁ。」 「......。」 時計を見る。 もうすぐ5時。 そして僕は今日も、 このあとバイトがある。 「...分かりました。」 僕は諦めて、 書類の前に座った。 生徒会長補佐。 聞いた時は、 もっとこう... 会長の仕事を支えたり、 大事な会議に参加したり、 そんな役職だと思ってた。 でも、現実は―― トンッ 「これも。」 さらに書類が追加された。 「......。」 ...ただの雑用係じゃん!! 心の中で叫びながら、 僕は黙って書類に手を伸ばした。 一枚。 二枚。 三枚... その時だった。 「おい。」 「...はい。」 「コーヒー。」 「......。」 昼も飲んだじゃん!! そう言えるはずもなく、 僕は静かに立ち上がった。 「...はい。」 絶対いつか、 この携帯の電源切ってやる...。

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