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第一章・14
「あ。ん、んくッ」
そのギルに、指腹で乳首を押しつぶされルキアノスは仰け反った。
ぞわりと体中に鳥肌が立つ心地。
嫌悪からではない。
快感にうち震えているのだ、この体は。
「どうだ、ルキアノス。耐えることはない。声を出してもいいんだぞ?」
「ぅうッ、く。あぁあ」
そうだ、ルキアノス。
もっと乱れろ。もっと淫乱な姿を晒してみろ。
この私に、私だけに。
くにくにと、ささやかな乳頭をいじりまわした。
指を唾液で濡らし、ゆっくりと円を描く。
その動きと感触は嫌でも舌を連想させて、ルキアノスは眼を固く閉じて悶えた。
「どうして欲しい」
「……ッ、早く」
「早く、どうしろと?」
「ギ……ルッ」
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