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第一章・22

 ぎしり、とベッドを軋ませ、ルキアノスの体がギルに覆い被さってきた。  仰向けに寝ているギルの手に、自分の手を添え指を絡める。  どこまで、意識があるのか。  まるで恋人同士を思わせるようなその仕草に、ギルはふと不安を覚えた。  まさか。  まさか、媚薬に酔っているふりをして、私を抱きにかかったのでは?    ぞっとした。  だとしたら、優越感どころの騒ぎではない。  とんだ茶番だ。  だが、そんなギルの不安も知らずに、ルキアノスはゆっくり体を前に傾けてきた。  ぐ、ぐ、ぐぐッ、と肉茎がギルの後膣に挿入り込んでゆく。 「ッく、ん、ぅうッ!」  痛い。  痛みはあるが、彼のものが奥へ進めば進むほど満たされた気持ちが心を浸してきた。  奥までかっちり挿れてしまった後、ルキアノスはギルにそっと口づけた。  初めはついばむように。  そして、押し付けるように唇を貪ってくる。

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