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溺れていく③
「ああっ」
びくりと身体がしなり、社長の口の中に出してしまった。
ヤバい!
大きく息を荒げながら目を開け、上半身を起こすと、嬉しそうに口元を拭いながら微笑む社長と目が合った。
ごくりとそれを嚥下した社長は
「ご馳走様。」
と当たり前のように言った。
咥えられたうえに己の吐き出したモノを飲まれたという羞恥と、その妖艶な表情に心臓を鷲掴みにされたような衝撃で、俺はもう身の置き所がなくて、硬直したままだった。
そんな俺に
「もっと檸檬を食べさせろ。満腹にさせないと許さないぞ。」
なんて恐ろしい台詞を吐きながら、俺をシーツに縫い付けていく。
全身が心臓にでもなったかのように、どくどくと血が巡るのが分かる。
口の中はカラカラで、声も出ない。
フリーズした俺の髪の毛を撫でつつ
「痛くしないから。」
と優しく囁かれ、俺は(女じゃないんだけど)と思いながらこくりと頷いて、ぼんやりと社長の瞳を見つめていた。
背中をぞわぞわと甘い痺れが広がっていく。
こんなの、こんな気持ちイイの初めて。
俺、社長を受け入れたらどうなっちゃうんだろう。
社長の手が胸を触ってきた。
最初は人差し指だけで、胸の粒を捏ねていた。
つんと立ち上がると親指が添えられ、摘むようにして弄られ始めた。
じわりじわりとそこから快感の波が打ち寄せる。
身を捩るように逃げ出そうとすると、引き寄せられて宥めるようなキスを送られる。
そしてまた、胸への愛撫が再開された。
そんなことを何度か繰り返した後、じゅっ、と吸い付かれた。
口の中に含まれたまま、舌が蠢いている。
反対側は指で弄られる。
身体の奥から生まれる疼きのような感覚がもどかしくて、知らぬ間に腰が揺れていたようだった。
自然、社長の胸元に張り詰めた俺自身を擦り付けるような形になり、その圧迫感がまた快感に拍車をかける。
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