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溺れていく④
「んあっ…ん…」
「いい声だ、檸檬。もっと、もっと聞かせて。」
「んっ、やだあっ…んふっ…」
翻弄される。あられもない声を上げ、止めようとして両手で口を塞ぐが、その度にやんわりと手を退かされる。
「ダメだよ、塞いじゃ。ちゃんと聞かせて。」
「いやっ、あっ……あっ!?」
さっきからお尻に変な感触を感じていたのだが、明らかに何かがあらぬ所に入ったのが分かった。
ぐにぐにと、だが確実に入ってくる。
「やっ、やだっ、社長、何っ!?」
「俺達が愛し合う所だよ。ちゃんと解しておかないと、お前が痛い思いをするしそんな思いをさせたくない。いいから俺に委ねろ。」
社長はそう言うと
「ほら、1本入った。」
いや、実況中継いらないですからっ!
マジで何か違うモノが出そうでヤバい。
本当にココに入れるのか!?いや、汚いよ。
半ばパニックになったところへ
「ああっ!?」
頭の芯まで駆け抜けた快感に、暫し呆然とする。
俺自身が…完勃ちしている…
俺の反応に気を良くしたのか
「見つけた。ここだな?」
優しくぐりぐりと押されて、その度に身体が跳ねる。
「うそっ、ナニ?えっ!?ああっ」
朧げに『男はソコを刺激されると滅茶苦茶気持ちいいんだ』という何かの記事が思い出された。
押されて数度目に、俺の意志とは関係なく射精しそうになったところを根本からぐっと押さえられた。
途端に出口を失った液が快感を伴って逆流した。
苦しいけど快感の方が優っている。
ナニコレ!?
「えっ、やだっ、出させてっ!」
「ダメだ。体力がなくなっちまう。
今からもっと…2人で一緒にイくんだからな。」
上から見下ろす社長の顔は、獲物を捕らえた猛獣のようで…それでも甘く蕩けるような瞳に、俺は抵抗するのを…止めた…
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