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受け入れて認める(3)

初対面の檸檬さんは…写真の通りハッキリした派手な顔立ちで、イケメンだった。 最初は物怖じしたのか落ち着かない風だったけど、私が密かに売った喧嘩を買う度胸もあった。 朱音さんが 「何だか今時の若者って感じねぇ。 大丈夫なのかしら。」 って呟くのが聞こえた。 “大丈夫なのか”は、あなた達よ。 気に入らないから、って嫌がらせをしないように目を光らせておかなければ。 問題は満様だ。 案の定、私に食ってかかってきた。 「聡子さん、どういうおつもりなんですか? 確かに味方になってほしいとお願いしましたよ? でも、こんな急に」 「満様。遅かれ早かれ皆通る道です。 檸檬さんのことは、私にお任せ下さいませ。 悪いようには致しません。 念のため申しておきますが、修行が終わるまで、お会いになることはできません。」 「俺達はやっと思いを寄せ合ったばかりなんだ。 せめて1か月、いや1週間後」 「ダメです。」 「そんなこと言わずに」 「ダメです。 満様に相応しい方かどうか、見極めも必要ですから。 …相応しくないと答えを出したときには、私に従っていただきますよ。」 「その時は俺は檸檬を攫って会社も辞めるぞ! この金山の家も捨てる! その覚悟はできているんだ。」 「一家の主ともあろう者が、一時の感情で先走ってはいけません。 落ち着いて考えて下さいませ。」 「それでも俺は檸檬を」 「重々存じております。 満様は、あの方を日陰の身として囲うおつもりですか? 日のあたる場所を堂々とお2人で歩んでいくのではないのですか? 満様、冷静におなりなさい。 をクリアして初めて金山の嫁として認められるのです。 まぁ、男性ですから家事を覚えるのは大変だとは思いますけど。 私にお任せ下さい。」 満様は黙ってしまった。 『日陰の身』とは言い過ぎたか。

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