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重なる思い(3)

バスタオル越しに熱い塊が当たっている。 引き掛けた腰をぐいと戻された。 「でも、お前が頑張っているのは分かってたから、そんな泣き言も言ってられなかった。 あ、ちょっと愚痴ったこともあったよな。 でもお前がそれを昇華してくれた。 俺も負けずに頑張れたのは、檸檬、お前のお陰だよ。 ありがとう、檸檬。 俺はいい伴侶を手に入れた。 まぁ、ビール腹になるよりいい感じだろ?」 笑いながらそう言うとバスタオルを外し、俺の手を引いてシャワーの下に立った。 「俺に全部任せてくれ。」 問答無用で身体中を洗われる。 勿論抵抗したけど、全く徒労に終わった。 いくら自分ですると言っても聞いてもらえない。 悔しいけど、体格差、腕力差があり過ぎる。 2人を繋ぐ大切なトコロもしっかりと念入りに解された。 ボディソープの滑りを借りて侵入してくる指に感じる自分自身が、嫌で堪らなかった。 思わず溢れ出る「あっ」「んっ」なんていう甘い声が、バスルームに反響するのも嫌で。 もう恥ずかし過ぎて消えてしまいたくて唇を噛む俺の手を取ると、そそり立つ楔に触れさせ 「愛し合ってるんだから当たり前の行為だ。 恥ずかしいことなんて何もない。 傷付けたくないから、絶対に事前の準備は必要なんだ。 俺はお前の中に入りたくて入りたくてずっと我慢してたんだ。 慰めてくれないと暴走するぞ。」 そして 「愛してる」「綺麗だ」「お前だけだ」 とかキスしながら言ってくれてて、俺は満さん自身の重量感に慄きながらも、いつしか2人とも泡だらけになって、恥ずかしさも軽減して笑っていた。 「檸檬、お互いに気持ちイイコト沢山していこうな。 俺はお前と快楽の海を泳ぎたい。 ずっとずっとな。」 「俺も満さんに気持ちよくなってほしい。 俺だけを愛してほしい」 「お前だけに決まってるだろ?」 その頃には、満さんの指が3本埋め込まれていた。

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