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新婚初夜(2)
Tバック…初めて触った。じっくり見た。
見るだけで何か頬が火照ってくる。
ショップやネットではチラチラと見たことはあるけれど。
実物は物凄いインパクト!
うわぁ…細っ…紐じゃん、紐。食い込むよ、コレ。お尻の割れ目、もたつきそう…
白のレースって何かヤラシイな。
遥さん…これ『旦那様達がお喜びに』とかって言ってたよな!?
ホントにこれ、喜ばれてんのか!?
ってか、どーやってアソコを隠すんだ!?
ちょっとどうにかなっちゃったら、先っぽが“ぴょこ”って飛び出すんじゃないのか!?
危険だ!危険!
ヤバいよ、ヤバいよ。
俺はソレを引っ張って伸ばしては表裏とひっくり返して、あらゆる方向から眺めていた。
刺激が強すぎてそれでも夢中になってて、満さんが側に来たのに気付かなかった。
「檸檬、それどうしたの?」
びっくーん
突然耳元で囁かれて飛び上がった。
「うわあっ!
あっ、あのっ、これっ別に、何でもないっ!」
慌てて隠したけれど遅かった。
「ふーん…リボンに包装…誰かからのプレゼント?
それにしては粋な計らいだね。
誰から?」
魔王の声がリビングに響く。
「…えーっと…その…えっと…遥さんが……」
「へぇ…そりゃあ嬉しいプレゼントだな。
で?
今夜はソレ着けてくれるの?」
「えっ…」
「当然だよね?“俺のために”だろ?
ふふっ…檸檬、早く風呂に入っておいで。
待ってるから。」
満さんは俺の顎を掴み、顔を近付けると片方の口角をクッと上げ妖艶に微笑んだ。
そして唇に、ちゅっ、と軽やかにリップ音を鳴らした。
ヤバい。鬼畜王降臨。
俺は返事もしないでテーブルのリボンとラッピングを掴み、バスルームに飛び込んだ。
見られた。マズい、ヤバい。
満さん、すっかりその気だ!
遥さん、助けてー!責任取ってーっ!
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