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新婚初夜(3)

俺は取り敢えず満さんを受け入れる“準備”をした。 いつやっても慣れない行為。 それでも同性の俺達には、お互いの安全のために絶対に必要なことで。 満さんは『俺にさせろ』『俺がしたい』とか言うけれど、こんなこと、絶対に避けたい。 恥ずかしくて嫌だ。 とは言っても、準備してなくて突然そんな雰囲気になって行為に及ぶ時もある訳で。 そんな時は満さんが嬉しそうに解してくるから、仕方なく身を委ねてはいるが。 あんあん言ってる俺自身が恥ずかしいだけで。 一応俺だって男だし。でももう変なプライドなんか無くなったけど。 何てことをぐちゃぐちゃと考えていると、ドアがノックされた。 「れーもーーん!まだか?余りに出てこないから逆上せてるんじゃないかって心配で見に来たぞ!」 満さんだ! 「だっ、大丈夫ですっ!もう出るところですから!」 「そうか?それならいいんだが…檸檬、早くおいで!」 「…はい。」 去って行く足音が…スキップみたいに聞こえた。 どんだけ楽しみに待ってるんだ!? そんなにTバックを見たいのか!? 満さんはそういう趣味があったのか…うーん。 あー、もう。考えても仕方がない。 今までだって散々愛し合ってあられもない姿を見せて。乱れまくってドロドロになってるんだし。 今更白いパンツ穿いたからって、減るもんじゃないし。 ザバーッと音を立てて上がると、大慌てで身体を拭き髪を乾かす。 ローションを少し塗り込んで…うひゃっ そして… 「仕上げはコレか……」 ひとり言を言って白い布を指先で摘んだ。 ひらん 心許ない面積の白い布がぶら下がった。 『旦那様達がお喜びに』 遥さんの言葉が蘇る。 現に満さんはワクワクして待ち切れないみたいだもん。 頑張れ檸檬! えいやっ、と足を突っ込み引き上げた。 「あれ?」

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