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新婚初夜(5)

「ねぇ、もっとよく見せてよ。」 下着のラインを人差し指でなぞりながら顔を近付けてくる。 息がっ!息が際どい所に当たるっ! 「やっ、やだっ!」 その頃にはもう俺自身が半勃ちになっちゃって、恥ずかしいったらなかった。 多分、ちょっと出てると思う。 布越しに犬みたいにクンクン匂いを嗅がれて、思わず 「満さんのヘンターイ!」 って叫んでしまった。 すると満さんはニヤリと笑うと 「はい!仰る通り、俺は檸檬に関しては変態なので、いくらそう呼ばれても構いませんっ!」 なんて言う始末。 どうしたんだ?キャラ変わっちゃった!? 満さんの瞳がキラキラ輝いている。 理性がどっかに吹っ飛んじゃってる!? 遥さん…俺のダンナ様は、喜びを通り越して変態さんになってしまいました…… なーんて、ちょっと油断した瞬間、下半身に甘い痺れが走った。 「うひゃあっ!」 慌てて視線を下にやると、満さんが下着の上から俺自身をはむはむしていた。 「みっ、満さんっ!?」 ワザと舌先を尖らせて俺に見せつけるように舌を這わせてくる。 布越しのもどかしさと唾液で湿った感触に加え、お腹の奥から迫り上がる快感にぶるりと身震いした。 段々と膨張して窮屈になっていく下着の中は既に滑った感覚がして、もう俺は『嫌だ』『恥ずかしい』よりも、いつの間にかすり替わった今から始まる長い夜への期待感で満載だった。 なーんだ。 俺も“変態さん”だったんだ。 檸檬、認めちゃえ! だって、俺の愛するひとが俺をこんなに求めてくれてんだもん。 満さん、いっぱいいっぱい愛し合おうね! 「満さん……」 俺は満さんの頭をそっと撫でた。 ふっと顔を上げて俺を見た彼に、あざとく小首を傾げて告げた。 「満さん、たくさん、えっちしよう!」 目を大きく見開いた満さんが、俺にのし掛かり噛み付くようなキスをしてきた。

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