167 / 371

新婚初夜(10)

奥の奥まで、檸檬を感じたい。 俺の匂いで中も外も満たしたい。 檸檬は、俺のものだ。 激しい抽挿に揺れる檸檬自身をそっと握り、上下に擦り上げて刺激を与えていく。 ひっ、と喉を鳴らした檸檬が、俺の腕を掴んだ。 止めない。 止めてやらない。 快楽の向こう側へ、お前と一緒に辿り着くんだ。 檸檬の喘ぎ声と破裂音が部屋に響く。 「んんっ、見ないで…聞かないで…」 「俺で感じてるお前を見たい。 気持ちイイなら見せろ!聞かせろ!」 弾みを付けて、一際奥に捩じ込んだ。 「ああっ」 喉を反らせた檸檬の背中が浮いた瞬間、びゅくりと白濁の液が飛び散った。 一瞬遅れて、俺も檸檬の中に叩きつけるように吐き出した。 「…あつい……みつるさんが、おれの…なかに…」 荒い息を吐きながら、檸檬が途切れ途切れに呟く。 きゅうっ、と収縮する檸檬の体内に搾り取られるようだ。 かわいい、かわいい、愛おしい。 薄っすらと汗をかいた檸檬の額をそっと撫で付けていると、中に入ったままの俺自身がまた大きくなってきた。 「…えっ、嘘…満さん!?やだ、もう無理!」 「そんなこと言わないで…だって檸檬言ったじゃん? 『たくさん、えっちしよう』って。 俺、満足するまで止めないよ。 檸檬をたっぷりかわいがってやるんだ。 痛くしないし、ただ気持ち良くなるだけだから…ね?」 ヤル気満々の俺の言葉に、視線が泳ぐ檸檬の顔は赤く染まり。 まさか忘れたなんて言わせないよ。 煽ったのは、檸檬、お前だからな。 朝までに四十八手できるかな。 いや、流石に檸檬の体力が持たないか… 色々と妄想しながら、中に出した俺自身の滑りを借りて腰を揺らしていく。 「あっ、やだっ、まだイってるからぁ、やだぁ」 半ベソの檸檬が泣き声を出す。 何!?まだイってる?

ともだちにシェアしよう!