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お楽しみはこれから(2)

忙しく跳ねていた檸檬の心臓の音が、さっきよりは落ち着いてきた。それでもトクトクトクと鼓動は早い。 俺にぴったりとくっ付いた檸檬の背中を撫でながら、指先にいつもと違う感触がしているのに気付いた。 何だろう…布一枚隔たりがある。 部屋着に着替えた檸檬は、シャツは着ないんだけど…所々引っ掛かるし…何か着てる?普通の素材ではないのか? 檸檬は何か言いたそうにしている。 「檸檬…」 「…満さん…」 甘い視線が絡まった。 俺は檸檬を横抱きにすると、一目散に寝室へ連れて行った。 足で布団を蹴り上げると、檸檬をそっと下ろして覆い被さる。 「俺にとっての最高のプレゼント…檸檬、お前をいただくよ。」 「満さんっ!」 「うわっ、吃驚した…どうした?」 「あの…笑わないでくれますか?」 檸檬の言っている意味が分からない。 首を傾げて檸檬を見ると、両手で顔を覆ってしまった。 「…だから…笑わないでっ!」 「???…分かった。分かったからキスさせて?」 そっと両手を外し、ぎゅっと目を瞑る檸檬の瞼にキスする。 ぴくりと跳ねた檸檬が目を開けたのを確認すると、顔中にキスの雨を降らせた。 「ふふっ、満さん、擽ったいよぉ…」 「かわいくって食っちまいたい。」 キスを繰り返しながら、スウェットの裾に手を忍び込ませた。 あれ?これ、何だ? この感触……レースっぽいぞ? 俺は上半身を起こして、檸檬に馬乗りになった。 檸檬は俺を見つめているが、その目が段々と潤んできた。 まさかと思うが…まさか!? ゆっくりと裾を捲り上げると、そこには… 「うおっ!!!」 白のレースの… 感動で震える手で、ズボンに隠されたその続きを引っ張り出した。 「キャミソールだ…」 オマケにそれは、真ん中で左右に分かれるようになっている。 ごくりと唾を飲み込んだ。 下は?下はどうなってるんだ? 焦りながらズボンに手をかけ、下ろしていく。 程良く筋肉のついた綺麗な太腿…の前に… 「ふおっ!?」 キャミのレースに隠し切れず、チラチラと見えるのは…

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