236 / 371

お楽しみ、再び(1)

んぐっ、とか、むむっ、とか唸り声をあげた満さんは 「こうしちゃいられない。檸檬、風呂入るぞ!」 と俺の手を取って立ち上がった。 その顔は真っ赤になっている。 怒ってない?俺がお酒に飲まれて寝ちゃったこと、もう怒ってない? せっかくの誕生日を台無しにしたこと、怒ってない? 答えを聞くのが怖くて、口に出せなかった。 露天風呂ではなくバスルームに連れて行かれた。 満さんは振り向いて俺を抱きしめると、頭を撫でながら言った。 「頼むからそんな辛い顔をしないでくれ。 俺は怒ってなんかないから。」 「満さん…本当に?怒ってない?」 「うん。あのまま朝まで寝ちまっても、今度また休みを取ってゆっくり来ようと思ってたから。 美味いもの食べれて、一緒に露天風呂にも入れたからいいかな、って。」 「満さん…本当にゴメンナサイ…」 あーーっ、もう!と叫んだ満さんは、俺の浴衣をサッサと脱がせて素っ裸にしてしまった。 そして自分の浴衣も脱ぎ捨てると、俺の手を取りシャワーブースの下に立たせた。 「酒の匂いなんか、綺麗さっぱり洗い流すぞ!」 そう宣言して、俺にお湯を浴びせながら、まず自分を洗い始めた。 俺も自分で洗おうとしたのだけれど、止められた。 「俺にさせろ。」 命令されて、ぞくりとした。 満さんが雄の顔になっていたから。 …満さんからすぐにお酒の匂いが消えていった。 言われるがまま、大人しく洗ってもらう。擽ったくて恥ずかしくて、隠そうとするけれど、手を払われる。 抵抗虚しく、とうとう2人が繋がる所まで綺麗にされてしまった。洗い終わる頃にはゆるゆるに解されて、満さんの息が荒くなってるのがちょっとだけ怖かった。 ワザとみたいにナカも弄られて擦られる。 「んっ」、なんて鼻に抜ける声まで出てしまった。 2人とも同じボディソープの匂いになっていく。

ともだちにシェアしよう!