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お楽しみ、再び(3)
満さんは、ふぅー、ふぅー、と獣のような息を荒げ、俺の腰を掴んでいた。
くっ、と腰を捻られると、当たる角度が変わって感じてしまう。
え、ココで?ココでするの?
満さん、興奮してて…ちょっと、怖いよ…
少し落ち着いてもらおうと、名前を呼んだ。
「満、さん」
俺の呼び掛けを無視して、壁から落ちかけた俺の手を一纏めにしてもう一度壁に押し付けた満さんは、俺の耳元で囁いた。
「我慢できないから、ココで。」
吐息のように囁かれた次の瞬間、ばちんと音がして、お腹の奥から激しい快感が突き抜けた。
背中が反り返る。
「ああっ」
びゅくっ、と白濁の液が出てしまった。
壁に散った濃いソレがへばりついている。
恥ずかしい。お尻を突かれただけでイっちゃうなんて。
お腹の中を抉り取られるような快感。
怖くは…ない。痛くもない。
寧ろ、ほしくてほしくて堪らない。
満さんを受け入れるためだけに作り変えられた俺の身体は、激しくなる抽挿を待ち兼ねていた。
ナカがざわめいている。
もっとソレがほしいと強請っている。
「檸檬、そんなに閉めるな…千切れそうだよ…」
少し焦ったような満さんの声がした。
入ったまま喋られると、振動でおかしくなってしまう。
「閉めてなんか、ないっ」
反論したら、ずじゅっ、と擦られた。
「ひんっ」
がくりと膝の力が抜け倒れそうになったけど、両手を満さんに縫い付けられ、腰を掴まれているので、辛うじてその場に留まった。
「あぁ、ごめん…気が急いて…」
満さんは繋がったまま、俺抱きしめて持ち上げると、バスタブに手をつくように言った。
「しっかり掴まってろよ。」
そして、両手で俺の腰を掴むと、中の感触を確かめるように数度軽く出し入れした後、宣言した。
「檸檬、いくぞ。」
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