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お楽しみ、再び(4)

そんなこと、そんなこと言われても。 まだちょっと“抱き潰される”という心の準備ができていない。 満さんのヤル気満々オーラと、白く煙ったお湯のミストが、俺の身体に降り注ぐ。 「檸檬、愛してる。」 あぁ…反則技だ。 そんな優しく言わないで。 俺の戸惑いを感じて、きっと眉毛が八の字に下がってるはず。 「…俺だって。俺だって負けないくらいに愛してます。」 そう呟くと、ふっ、と笑う吐息が聞こえた。 甘いなぁ、俺は。満さんが望むことなら、どんなことでもしてあげたいっていつも思ってる。 ちょっと引き気味だけど、今だって。 「満さん、昨日の今日ですからお手柔らかに。」 くすくすくす ダメだ。笑うと振動で感じてしまう。 満さんは困ったように、俺の頬にキスをした。 「善処する…けど酷くしたらごめん。 ローション、足すから…」 たらりと温い液体が繋がった部分に垂らされた。 そこはぬめりを増し、満さんが少し動くだけで滑らかに吸い付き離れていく。 もはや受け入れることに何の躊躇もなくなった俺の排泄器官は、歓びを纏い、健気に満さんに絡み付いている。 「あぁ…檸檬の中、蠢いて吸い付いて…凄くイイ…」 満さんが頭を撫でながら俺を褒めてくれる。 チラリと振り向くと、微笑む満さんの顔が上気している。 嬉しい。 単純な俺はそれだけでもっと感じてしまう。 「あっ」 ぐにぐにと乳首も弄られる。 触られてないのにもう固く尖ったそこを満さんは捏ねたり引っ張ったりして虐めてくる。 上も下も刺激されて愛されて、頭の中は訳が分からなくなってきた。 ただ“気持ちイイ”しか考えられない。 風呂場の中だから、少し声を出しただけでもそれが反響して、自分の声じゃないみたいに聞こえる。 ヤダ。俺、女じゃないのに。 そうだ…満さん、満さんは気持ちイイの!?

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