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ダンナ達の思惑(3)

満さんがお腹を撫でながら満足気に言った。 「はぁ、今日も美味かったー…檸檬、ありがとう。ご馳走様。」 「俺も沢山食べてもらえて嬉しいです。 今度は水餃子にしてみますね。」 「それも楽しみだな。 そうだ。片付けは俺がしよう。偶にはのんびりしてくれ。」 「いえ、大丈夫ですって。 満さんこそ、せめて家ではゆっくり寛いで下さい。無理な時はお願いしますから。」 「一緒にやろう。その方が早い。 俺は早く檸檬とベッドでイチャイチャしたいからな。」 ふえっ!?今、何と仰いましたか!? 帰り際の台詞が蘇った。 いやいや。今日は流石に無理ですって。 俺のジト目に気付いたのか、満さんは 「だって。檸檬がかわいいから。」 なんて言って誤魔化そうとしている。 「満さん…」 「ん?どうした?」 俺は、ワザとあざとい顔をして、ふるふると首を横に振った。 「あの…今夜は、その、流石に無理です…ごめんなさい。」 「んんんっ!?何で?どうして?」 満さんの戸惑いがダイレクトに伝わってくる。 何で毎回俺が受け入れる前提なんですか!? 心を鬼にして満さんに告げた。 「明日仕事が詰まってますし、第一、まだ腰が…だから、ごめんなさい。 満さんのご要望にはお答え出来かねます。」 「むむっ…そっ、そうか、そうなんだ…んん…じゃっ、じゃあ、抱きしめて眠るのはいいか?な?な?」 満さん、必死だ……両手を合わせて何故かお願いポーズになってるし…うーん…… 「…分かりました。ぎゅってするだけ、ですよ?」 満さんは、こくこくと頷くが、眉を下げて悲し気な顔をしている。 ううっ。 檸檬、ここで絆されてはいけない。 ここで我慢しないと、いつものパターンで抱き潰されるぞ。それでもいいのか!? もう1人の俺が囁く。 れもぉーん、満さんの顔を見てごらん。 あんなに切なそうに…かわいそうだと思わないのかぁ!?

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