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ダンナ達の思惑(5)

side:満 うううっ…檸檬が構ってくれなかった…… 仕方がないか…散々あれだけヤりまくってたからな。 言われてみれば、確かに今晩抱いたら、明日は檸檬は動けなくなったかもしれない。 欠勤しようものなら、俊樹にどれだけ嫌味を言われるか分からない。 理由が理由だし。ちょっと恥ずかしくて公言できない。 もしバレたら、グチグチネチネチの1日コースだ…俊樹は檸檬の味方だからな。 仕方ない。今晩は大人しく檸檬を抱きしめて眠ろう。 俺の胸元に頬を寄せて眠る天使。 あぁ…かわい過ぎる。 頭をそっと撫でて我慢する。 耐えろ、満!耐えるんだ! …そうだ。 赤石が遥さんの所に行く段取りをつけているから、入荷したらすぐに行って、買い占めてこよう! 檸檬はエロっちいやつも、清楚系も、何でも似合うからな。 ふふっ、楽しみで仕方ない。 もし気に入ったのがなければ、取り寄せてもらおう! でもまぁ、遥さんセレクトなら間違い無いんだけどな。 うーん、早く赤石から連絡来ないんだろうか。 今週ならなお嬉しいんだが… 檸檬にアンナヤツを着せて、いやコッチの方が似合うぞ… 頭に浮かんだ画像を檸檬に置き換えて、妄想逞しく緩む口元を抑えられなかった。 いつもと変わりなく出社して、暫くすると赤石からLINEが! 『おはようございます。 先日の件ですが、来週の水曜日になるそうです。 午後には準備できております、と返事いただきました。 社長のご都合は如何でしょうか? お返事よろしくお願いいたします。』 ははっ。誰に見られても全く問題のない、一見仕事上の伺い文書。 ところがところが。 ヨメの下着を買いに行くお誘いだなんて、誰が気付くだろうか。 赤石、お(ぬし)も悪よのぉ。 ニヤけが止まらない。 「社長、どうかなさいましたか?」 やっべぇ、俊樹っ!!!

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